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ミサワホームの「EDUCE KURA」の建築日記及び、その後の生活を綴っています。これから家を建てる人達への参考のため、さらには特定メーカーの商品を検討する人達への参考になればと思います。

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犬神家の一族コレクターズエディション レビュー

 先日発売された「犬神家の一族 コレクターズエディション」DVDについて、仕様・画質等のレビューをしてみよう。
 
 DVDは2枚組になっており、1枚目には本編、2枚目には映像特典として以下のものが収録されている。

  • 検証!?「犬神家の一族」はこうして作られた?
    市川崑監督他スタッフ・キャストによる制作秘話
  • 「犬神家の一族」×「犬神家の一族」制作プロデューサー一瀬隆重インタビュー
    2006年度版のプロデューサー・一瀬隆重のインタビュー
  • 誕生!金田一耕助
    石坂浩二の金田一耕助にまつわるインタビュー
  • 「犬神家の一族」復活の舞台裏
    2006年度版のメイキング映像
  • 市川崑 映像の秘密
    91年発売のLDに収録された市川監督インタビューの再録
  • 新旧予告編
 映像特典が充実しているからか、解説書はない。他に劇場パンフレットの復刻版が付属している。

 さて、気になる映像だが、HDテレシネによるデジタルリマスター版とのことだが、それほど高画質な映像という印象は受けない。むしろ本当にテレシネしなおしたのかと疑いたくなるような輪郭の甘さを感じる。試しに前回発売されたDVDと見比べてみたところ、色合いは自然な感じになおっているものの(旧DVDは青みがかっている)、輪郭の甘さは同じ傾向にある。衣服の柄など、細かいところで緻密さを感じる部分もあるので、HDテレシネの効果はあるのだろう。
 音はこもったように聞こえる(リニアPCMで収録)。補正をかけた音声トラックを設けてほしかった。

 画質に関しては91年発売のLD版が非常にシャープで、ややもすれば輪郭強調をしすぎではとも思えるが、色のりもよく、大変高画質だという印象があった。全般的に映像が明るくなっており、冒頭の犬神家のシーンも、それまでは夕刻か夜だと思っていたのが、昼間だと感じさせるほどであった。しかし、旧DVDでは再び夜に戻っており、いったいどちらが本来の映像なのかと思っていた。
 今回のDVD化にあたっては、当時のスタッフが監修しているという記事をどこかで読んだことがあるので、LD版が明るくしすぎだったのかもしれない。この映画のイメージからすると、多少暗めの方が雰囲気には合う。

 さて、画面サイズには気になる注釈がある。説明によると、本作品はスタンダードサイズで撮影され、一部劇場では上下をカットしてビスタサイズ上映していた、今回は市川監督の意向で上下をトリミングして収録している、とのこと。
 確かに上下が黒くなっており、レターボックスサイズになっている。どうせならスクイーズにしてほしかった。しかし、ビスタサイズほどの画角ではなく、LD版のサイズとほぼ同様のようだ。

 もう一つ気になる点として、オリジナルに存在する、芸術祭参加作品のクレジットから角川マーク、角川映画第一回作品までがカットされている点を挙げなければなるまい。角川春樹事務所との権利関係のための削除だと思われるが、しかたないことにせよ、カットされた部分があるというだけで大変残念である。
 余談だが、角川映画第3弾の「野性の証明」DVDも角川マークがカットされている(第2弾の「人間の証明」はDVD未所有のため不明)。ちなみに「犬神家の一族」では角川マーク部分の音楽がモノラルだが、あちらは疑似ステレオ化されている。

 総じてマイナスの評価ばかりになってしまったが、コレクターズエディションをうたう以上、高画質・高音質化の努力をしてほしかったというのが、率直な感想である。
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